【読書】「WHY BLOCKCHAIN なぜブロックチェーンなのか?」を読んだ感想
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今年に入ってからビットコインを買い始めた影響で、ビットコインの基盤技術である、ブロックチェーンに興味を持ちました。
それが「WHY BLOCKCHAIN」を読もうと思った理由です。
ブロックチェーンは2017年の仮想通貨バブルで有名になりましたが、仮想通貨だけでなく社会を変える可能性のある思想であると筆者は言います。
今の社会は管理者のいる中央集権型の組織をベースに機能しているが、ブロックチェーンは管理者のいない個人が自立した分散型の社会を実現にする可能性があると。
この本はブロックチェーンを下支えする4つのIT技術や、ブロックチェーンによる課題解決が向く課題、向かない課題について詳しく書かれています。
2017年の仮想通貨バブルでブロックチェーンが注目され、当時何でもブロックチェーンが解決してくれるとの幻想があったようです。
しかし、ブロックチェーンによる課題解決に向いている課題と向いていない課題があり、それが本書のタイトル「WHY BLOCKCHAIN なぜブロックチェーンなのか?」に反映されたようです。
平易な文章で書かれており、ITオタクでない一般の方へのブロックチェーンの入門書としては良いかと思います。
以下、個人的な感想です。
①一気にブロックチェーンをベースにした分散型社会に切り替わるのは難しいかも
既存の社会が中央集権型の社会をベースに作られているため、すぐにブロックチェーンをベースにした分散型社会に切り替わるのは難しいだろうな、と感じました。
まずは地域の小さい課題をブロックチェーンで解決し、ブロックチェーンに対する信頼を積み重ねてから、徐々に大きい課題に適用していくことになるような気がします。
中央集権型社会で既得権益を得ている人達は抵抗するだろうし、法律とか社会のルールが中央集権的システムの元でがっちり作られてるし。
なので、法律とか社会のルールをブロックチェーンが機能するように変えないと、大きな課題をブロックチェーンで解決するのは難しいでしょうね。
この辺りは筆者も指摘しているところなのですが、私もまったくその通りだと思います。
②ブロックチェーンが目指す分散型社会は自立してない個人には厳しいかも
私たちは知らず知らずのうちに中央集権型の社会に適合するように教育・後押しされています。
なので、ブロックチェーンが実現する管理者がいない、自立した個人がつながるシステムに適応できない人が多く出そう、と思いました。
ブロックチェーンが実現する分散方型の社会は、より個人が自分の特徴やできることを理解し、自分で自分を売り込んでいく社会になりそうな気がします。
そういうのって、今まで管理者の下で粛々と言われたことをすることに慣れている人には結構厳しいのではないかと思います。
一方、意外と環境が変われば今のシステムで割をくっている若い人から新しいシステムに順応して、サッサと行動変容していくのかもしれない。
旧世代の人は、状況の変化を察知して意識して行動を変えていく必要がありそうです。
自分からSNSで意見を発信することから始めてみるとか(笑)
いずれにしても、ブロックチェーンが大きな可能性を秘めた全く新しい仕組み・思想であることに変わりはないので、もし本書に興味があれば読んでみてくださいね。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
では、またね。(*・ω・)ノ
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