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こんにちは、ウメイロです。

中島らもさんの書いた「今夜、すべてのバーで」を読みました。
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実はこの本を読むのは2度目で、1度目は20代ぐらいに読みました。

小説の形式をとっていますが、おそらく中島らもさんがアルコールの飲みすぎによる体調悪化で入院した体験をベースに書かれています。

入院中の入院仲間?や担当医師との会話を中心に、軽妙な語り口で、アルコール依存症の現実が書かれている、読みやすい本です。

古い本で1994年が初版です。

ですが、今コロナでステイホームが長期化する中、ひそかに自宅でアルコール依存症が進行する方もいるのでは?と思い、再びこの本を手に取りました。

この本を最初に読んだ時は、アルコール依存症の現実を知ることができ、興味深く読むことができました。

今読むと、主人公のセンチメンタルでナルシスティックな部分を傲慢に感じたりもしました。

この点は主人公の担当医師からも指摘されていて「自分のこと特別だと思っているだろ」と言われています。

主人公を支える、親友の妹さやかとの関係も、恋愛関係があるのかないのかよくわからない関係なのに、やたらと甘く書かれていて、ご都合主義というか、なんか不自然に感じました。

最初に読んだ時よりも、自分が大人になったから、バブル時代の男性の狡さや甘えが見え隠れし、違和感を感じるようになったのかもしれません。

批判的な書き方をしてしまいましたが、アルコール依存症の実体を、小説の形式で深刻にならずに知るには良本だと思います。

ちなみに作者の中島らもさんは、酔って飲食店の階段から転がり落ちて52歳で世を去りました。

最後に、私自身のアルコール体験をちょっと披露します。

自分は、親がアルコールが飲めない体質だったので、アルコールは料理酒しかない家で育ちました。

なので、アルコールによる酩酊状態がどんなもんだか知らない子供時代を過ごしました。

小学校高学年だったある日、友人の家に行ったら、高校生のお兄さんが酒を飲んでべろんべろんに酔っぱらっていて、すごくびっくりしたのを覚えています。

人間って酒を飲むとこんな風になるんだ~、怖~い、とショックを受けたというか。

友人は「あいつは頭がおかしいから無視していい」というようなことを言っていました。

アルコールによる過度な酩酊って、本人は何も分からなくなり気持ちいいのかもしれませんが、周囲の人は引くと言うか、迷惑でしかないのではないでしょうか。

自分は親の体質を受け継ぎ、アルコールをあまり飲めないので、アルコールに依存するほど没入する心理がどうしても理解できません。

酒を飲むだけで、現世の憂さをすべて忘れられるのがうらやましいような、怖いような。。

お酒はほどほどに楽しみましょう。

そもそも依存性を持った人に「ほどほどに」と言っても無理ないのかもね。



ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

では、またね。(*・ω・)ノ

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