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先日、日光にある日光田母沢御用邸記念公園に行ってきました。
田母沢御用邸
ここは、大正天皇が保養地として滞在し、現上皇様が戦争中に疎開していたところ。

今は御用邸としての役目を終えて、栃木県が公園として管理・公開しています。

天皇家の方々が実際に住まった建物を見る機会はなかなかないので、行ってみることにしました。

今回は日光田母沢御用邸を訪れた感想について。

感想1:とにかく広い日本建築

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第一印象は、だだっ広い敷地にあるお屋敷だということ。

なんと部屋が106室もあります。

全部天皇が使うわけではなく、高級女官やいわゆるお役人の控えの間もあります。

天皇を支える人々も合わせると、昔はこれだけ広大な場所が必要だったのだなと感じました。

建築様式は数寄屋造りと書院造りと京風建築が混在しているそうです。

建物の中でも庭と一体になったかのような造りで、開放感があります。

でも、開放感がある分寒かったです。
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また、無駄なものをそぎ落とした簡素な設計でした。

正直言って私はこの簡素で広大なお屋敷に住みたいとは思いませんでした。

だって、寒いし、お風呂も湯舟がないし(天皇家では一般的な形式だったそうです)、トイレも立派だけど畳敷きだし、美しいけど機能的とは感じられませんでした。
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(畳敷きのお手洗い)

昭和初期までは、このお屋敷が住みやすい家だったのかもしれませんが・・・どうなんでしょう?

今は天皇家ももっと機能的なお屋敷にお住まいなのでしょうね。

感想2:簡素だけどよく見ると手の込んだデザインと技術


一見広大で簡素なんだけど、よく見ると細かいところの細工が丁寧ですばらしいと感じました。

例えば梁に打った釘を隠す「釘隠し」という金物?があるのですが、これがすごくきれいなデザインで凝ってるんです。
釘隠し
あと、床が木を組み合わせて作ってある部屋があるのですが、長年そりやゆがみが生じることもなくきっちり組み合わさったままの見事な床細工でした。

こうしたところに日本の職人の鬼気迫る技術が表れているなと感じました。

壁に描かれている水墨画も見事でした。
梅の水墨画


感想3:日本建築に洋風の内装がミスマッチ

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ベースは日本建築なのですが、内装に「洋」の要素があり面白かったです。

例えば、日本建築のお部屋や廊下なのに、絨毯敷きで照明がシャンデリアいったところ。

シャンデリアといっても、クリスタルぎらぎらではなく簡素なタイプのものです。

明治、大正にかけて、脱亜入欧と突き進んできた世相を反映しているのでしょうか?

洋風を取り入れながらも、今までの伝統(日本建築)を共存させようとしているように見えました。

写真だけだとわかりにくいので動画にしてみました。

見ていただけるとうれしいです。

田母沢御用邸は12:28ぐらいから出てきます。

動画の最初に、中禅寺湖畔のイタリア・英国大使館別荘の様子も出てきます。

西洋の住まいと日本の住まい、比較して見ると面白いと思います。

あなたはどちらの住まい方がしたいですか?

◆日光田母沢御用邸記念公園アクセス


10月に行ったらすごく寒かったので、暖かい天気の良い季節に訪れた方がいいと思います。

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。



では、またね。(*・ω・)ノ

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